第293章 彼女を連れて君に会う

宮崎彰宏は自分の気持ちが何なのか、はっきりとは分からなかった。

小島麻央が実の妹であることに喜びを感じる一方で、妹に受け入れてもらえないことへの苦痛と苛立ちも感じていた。

発散したいと思っていた矢先、岡本心海が自らキスをしてきたのだから、断る理由はなかった。

ただ、一度始めてしまえば、そう簡単には終われないもので……。

……

小島麻央は美佳と三十分ほどビデオ通話をし、気分はいくらか晴れた。

美佳に別れを告げて電話を切ると、深く息を吸い込む。

「少しは元気になったかい?」今泉拓真が歩み寄り、彼女の髪の真ん中に手を置いて撫でた。「夕食はほとんど食べていなかっただろう。夜食でも作らせ...

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