第302章 母を去り子を留める

宮崎家の当主ははっとした。「麻央、危ない!」

「きゃっ!」

 宮崎百佳は悲鳴を上げ、考えるよりも先に小島麻央の前に立ちはだかった!

 だが、大石さんの持つ刃物が宮崎百佳に触れるより早く、突如「パン!」という一発の銃声が響き渡った!

 大石さんの足が止まり、その場に崩れ落ちる!

 宮崎彰宏が戸口に立ち、手に銃を構えていた。その眼差しは、まるで死んだ物でも見るかのように大石さんを見つめている。

 宮崎家の当主はほっと息をついた。「麻央、無事か?」

 小島麻央はとっくに宮崎彰宏が戸口にいることに気づいていた。

 彼が手を出さなくても、彼女のボディーガードが発砲しただろう。だからこそ...

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