第305章 共倒れ

小島麻央「…………」

「さっさと食べて。食べ終わったら帰って」

「だから百佳さんに会いに来たって言ってるだろ。なんでまた追い出すんだよ」矢野光輝は唇を尖らせた。「知らないだろうけど、百佳さん、事故に遭う前は俺のこと抱っこしてくれるのが大好きだったんだ」

小島麻央は思わず白目を剥きそうになった。「彼女が事故に遭った時、あなた、いったい何歳だったのよ。覚えてるわけないでしょ?」

「母さんから聞いたんだよ」矢野光輝は真剣な顔で言った。「俺、毎年百佳さんのお見舞いに来てるんだ。ただ、彼女が俺のことわからなくなっちゃっただけで……とにかく、俺の面会権を奪うなよ!」

「しばらく帝都に滞在するつ...

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