第312章 平野裕司、あなたは病気です

「いいえ、私が間違っていたのは拓真さんと愛し合ったことじゃない。あなたを見誤ったことよ」小島麻央は自嘲気味に笑った。「私が間違っていただけじゃないわ。お祖父様もお祖母様も間違っていた」

「あの方たちは、最初からあなたたち母子を助けるべきじゃなかった。恩知らずのあなたを、その手で育てるべきじゃなかったのよ!」

平野裕司は俯いた。「確かに、お祖父様とお祖母様には申し訳ないと思っている。君にも。だが、俺には選択肢がなかったんだ」

「自分の悪事に言い訳しないで。選択肢がなかったですって?」小島麻央は目を閉じ、こみ上げる怒りを抑えた。「あなたはミャンマーで十分なお金を稼いだ。復讐なんて道を選ばな...

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