第338章 あなたたち……一緒に寝たの?

小島麻央は無言になった。

「……」

「誰が避けてるって? 部屋に戻って寝るだけよ」

「避けているかどうか、俺に分からないとでも?」今泉拓真は低く笑い声を漏らした。「これ以上キスされるのが怖いのか?」

小島麻央は慌てて振り返り、周囲に誰もいないことを確認して、ようやく安堵の息をついた。

「家には人が多いんだから、少しは言葉に気をつけて」

「俺たちは夫婦だ。何の問題がある?」

「あなたが記憶喪失でなければ、もちろん問題ないわ」小島麻央は真顔で言った。「でも、今のあなたは記憶を失っていて、私のことなんて全く覚えていない。それなのに親密すぎるのは、不自然じゃない?」

「だから、家に帰...

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