第344章 今泉社長

二人はハッと顔を見合わせ、思わず笑みをこぼした。

「先に言って」

「先に言って」

またしても声が揃う。

小島麻央は笑いながら、「私のは大したことじゃないから、先にどうぞ」と言った。

「君に伝えておきたいんだが、夕実とはもう話をつけてきた。古いスマホは捨てたし、彼女は俺の連絡先を知らない。今後、彼女と連絡を取ることは二度とない」

小島麻央は頷いた。「今泉社長が男の操をしっかり守ってくれて、本当に嬉しいわ」

今泉拓真は思わず吹き出した。「さっき、俺に何を言おうとしていたんだ?」

「私も三木さんのことよ」と小島麻央は口を開いた。「彼女にはもうまとまったお金を渡したわ。私たちの隣の別...

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