第348章 早く死んで早く成仏しろ

夫?

まさか、今泉拓真?

小島麻央はふと考え直し、自らの疑念が少し滑稽に思えてならなかった。

今泉拓真以外に、他の男であるはずがないではないか。

ただ、なぜ彼が突然電話をかけてきたのか、それがひどく腑に落ちなかった。

麻央は小さく咳払いをして、電話に出た。

「もしもし?」

受話器の向こうからは何の気配もしない。しばらくの間を置いて、ようやく男の低く響く声が耳に届いた。

「小島麻央か?」

「……じゃなきゃ、誰だっていうんです?」

「ならいい」

麻央が問い詰める間もなく、通話は一方的に切られてしまった。

麻央は不満げにスマートフォンを見つめた。

「……何なのよ、一体」

...

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