第354章 全て思い出した

「本当か?」宮崎彰宏は喜びに顔を綻ばせた。「すぐに拓真に飲ませられるのか?」

「はい、弘子さんが可能だと。今、薬をホテルへ届けているところです」

「わざわざホテルに泊まり込んでもらって申し訳ないが、万が一副作用が出たときも、すぐに対処できるからな」宮崎彰宏は言った。「麻央がいない今、彼女の代わりに俺が拓真を見守らなければならない。いかなるアクシデントも許されないんだ」

「承知いたしました。私も今からそちらへ向かいますので、弘子さんにもそうお伝えします」

「ああ、何かあればすぐに連絡してくれ」

「はい」

……

ホテルに到着した松野弘子は、一粒の丸薬を取り出したが、その顔にはためら...

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