第355章 まさか彼のことが好きじゃないの?

小島麻央は顔色一つ変えずに言い放った。「触れるものなら、触ってみなさい」

平野裕司は薄いタコのある指の腹で、彼女の頬をそっと撫でた。「どうして俺ができないと思うんだ……。もし本当に俺に触れられたら、君はすぐにでも死を選ぶ。そうだろう?」

小島麻央は唇の端を吊り上げた。「いつの時代の話をしているの。女の貞操なんて、とうの昔にスカートの下にはないわ。あなたに触れられたくらいで私が死ぬなんて、あなたにとって都合が良すぎると思わない?」

「だから私は死なない。むしろしっかりと生きてやる。生き延びて、あなたを殺すことが私の最も重要な目的になるのよ」小島麻央の瞳の奥に冷たい光が走った。「正確に言え...

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