第380章 あなたは本当に可哀想だ

今泉拓真は話題を変えた。「麻央、松野律のオフィスに盗聴器を仕掛けたんだ」

「ずっと前から彼を疑っていたのね?」

「ああ。ただ証拠がなかった。腐っても君の夫だからな、確証がないまま問い詰めるわけにはいかなかった」

「ごめんなさい、謝るべきなのは私の方よ」小島麻央は涙ながらに言った。「私が見る目を間違えたせいで、あなたまで巻き込んでしまって……」

「馬鹿だな、君のせいなわけないだろう」今泉拓真は微笑みかけた。「君を守りきれず、こんなに苦しい思いをさせてしまった俺の責任だ」

小島麻央は無意識に一歩を踏み出した。「拓真、ずっと会いたかった……」

「こっちに来ないでくれ!」今泉拓真は即座に...

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