第382章 注意を引く

小島麻央は慌てて立ち上がり、玄関へ駆けた。

「どういうこと? あの人、何もなかったのに、なんで逃げたの?」

「分からないっす。買い物に出るって言うからボディーガードが付きました。でもコンビニに入ったあと、見張りの隙を突いて裏口から抜けたみたいで……!」

小島麻央は目の前がぐらりと揺れるのを感じ、こめかみを押さえた。

「人を増やして。必ず見つけて!」

「奥様、ご安心を。すでに捜索に出ています」

……

部下たちは一晩中探し回った。それでも、比嘉ばあさんの行方はつかめないまま。

まさに、泣き面に蜂。

ほどなくして、平野裕司から電話が入った。

「麻央、決めたか?」

「あなたほど...

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