第388章 取引をする

宮崎彰宏は言った。「どうにか手はあるはずだ。焦らず考えよう」

「そういえば」と、今泉拓真は話題を変えた。「お前と心海のこと、どうするつもりだ?」

宮崎彰宏は軽く笑った。「今泉社長、普段はそんなに他人の色恋沙汰に首を突っ込むタチじゃないだろう」

「お前たちの事情に興味はないが、小島麻央が心配しているんだ」

宮崎彰宏は苛立たしげに紫煙を吐き出した。「選択権はあいつに渡した。どう選ぶかはあいつの勝手だ」

今泉拓真は諭すように言った。「お前も男だろう。自分の子を産んでくれる女にはもう少し優しくしてやれ。あまり追い詰めすぎると、逆効果になるぞ」

「逆効果も何もないさ。あいつがどう転ぼうが、...

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