第78章 懐妊するまで

小島麻央は両手で枕を固く掴み、ついに歯を食いしばってその二文字を口にした。

今泉拓真はもはや抑えきれず、次の瞬間、深く彼女を我が物とした。

小島麻央は頭を反らし、脳内が真っ白になるのを感じた。

目の前の天井が揺れ始め、欲望の波が彼女へと押し寄せてくる。

逃れることはできず、ただ今泉拓真と共に堕ちていくしかなかった……。

……

小島麻央には理解できなかった。なぜ病気の男がこれほど体力があるのか。今泉拓真は一度では飽き足らず、彼女に自分から求めるようしつこく迫った。

小島麻央は彼に責め立てられて壊れそうになり、いっそ自棄になって、完全に自分を解放した。

「くっ……」男は彼女の腰を...

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