チャプター 112: ペニー

ハイウェイの唸りが車内を満たしている。一定で、規則的で、まるで世界全体を揺りかごみたいに揺らして、夢うつつへ沈めていくみたいだ。出発してもうすぐ一時間になる。街は背後へ薄れていき、ルームミラーの向こうで輪郭を縮めていくスカイラインは、なだらかな郊外の景色と、眠たげなロードサイドのダイナーに置き換わった。

アッシャーの運転は、彼の何もかもと同じ――落ち着いていて、慎重で、それでいてほんの少し張りつめている。片手はハンドル、もう片方は脚のあたりに置いたまま。肘は窓枠にもたれ、光を短くちらちらと拾う。黒いフーディーに濃紺のジーンズ、袖は前腕までまくり上げられている。

彼は……リラックスして見える...

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