第120章:アッシャー

彼女を見つけたのは、探した最後の場所だった――危うく見落とすところだった本館の廊下脇の小部屋に、身を寄せるようにしていた。扉は半分だけ閉まっていて、肩でそっと押し開ける。

ソファがある。ビリヤード台がある。奥の壁一面には本棚が並び、ぎっしりと本が詰まっている。そして――彼女。

扉の音に、彼女はびくりとして振り返り、本棚のそばに立っていた体をまっすぐ起こした。セーターの裾を指先が落ち着きなく弄り、広く見開いた、ガラスみたいな目が一瞬だけ俺を捉えて――すぐに逸らされる。

くそ。

「ペニー?」

俺は部屋に入り、背後で扉を閉める。「どうした?」

彼女は口を開くのに、言葉は出てこない。ただ首...

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