第128章:アッシャー

ロッジへ戻る道は静かだ。隣のペニーが小さく鼻歌を歌い、流れていく木々に視線を据えている。さっき起きたことの角を、なんとか丸めようとしているのだとわかる。

だが俺は、まだ腹が立っている。

あいつらが喧嘩を売ってきたからじゃない――そんなの、今となってはほとんど日常だ。いつだって誰かがいる。バーで。ジムで。自意識だけがでかくなったガキで。あるいはもっと最悪な――人里離れた場所で本気で俺を殺しに来る、正真正銘の敵だったりする。それが仕事の一部だ。そこはもう受け入れている。

俺が受け入れられないのは、あのクソ野郎がペニーに手を伸ばして、俺から引きはがした瞬間、導火線みたいに胸の奥で巻き上がった怒...

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