第135章:ペニー

一日が、気怠く心地よい霞の中でゆっくりと流れていく。私はソファの上で、右にタイラー、左にアッシャーという二つの巨大な体に挟まれて身動きも取れない。いつも以上に自分が小さく感じる。生きた山ふたつに押しつぶされる小さな人形みたいだ。タイラーはたぶん身長百八十センチちょっと、アッシャーに至っては百九十三センチの筋肉と影の塊。対して私は、調子のいい日でも百六十に届くかどうか。

アッシャーは片腕をソファの背にだらりとかけ、脚を伸ばして、ブーツの足首を交差させている。黒いカーゴパンツの生地が、体勢を変えるたびに太ももに沿ってぴんと張る。目は閉じられ、頭は擦り切れた革にもたれているのに、眠っているわけじゃ...

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