第137章:ペニー

ダイニングルームから身をひるがえして駆け出す。胸の鼓動は、もうゲームの高揚で速くなっていた。ジェニーは私に「殺意の指令」を伝えに来なかった。つまり、私は犯人じゃない。よし。なら、無実の顔で立ち回っても、そう疑われずにこっそり動ける。

それに……まあ、少しくらい探りを入れる口実にしてもいいよね。もちろん、ゲームのため。ほんとに。

古い木の階段は、二段飛ばしで上がるたびにぎしりと鳴った。隙間風の入る窓からの冷気がパーカーの中に染み込まないよう、身をすくめる。上階の廊下は薄暗く、点々とある壁の燭台だけが光を落とし、壁に長い影を引き伸ばしていた。まったく、殺人ミステリーにはうってつけの舞台だ。暗が...

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