第143章:ペニー

いったい……何が……起きたの?

脚がまだ震えている。脈がうるさいほどで、耳の奥でどくどく鳴っているのがわかる。彼のほうなんて、まともに見られない。

ベッドの縁に腰を落として、マットレスをぎゅっとつかむ。これがなかったら、そのまま床に崩れ落ちてしまいそうだ。息をしようとしても、肺がきゅっと締めつけられる。まだ彼に抱え込まれているみたいに。手首に巻きついた彼の手が、まだそこにあるみたいに。喉元をかすめた歯の感触が、まだ残っているみたいに。

こんな……こんなふうになったこと、ない。というか、自分の身体がこんなふうに感じられるなんて知らなかった。神経の先が一本残らず燃えているみたいで、肌がきつく...

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