第145章:ペニー

ロッジに着くと、ようやく息ができる気がした。

やっと、ほかの人がいる。部屋いっぱいに人がいる。だって、もうアッシャー・ヘイズと二人きりでいる自分が信用できない。昨夜のことがあってからは。

私は浮気なんてしない。今までも、これからも。むしろ欠点と言えるくらいには一途だ。よそ見もしない。越えちゃいけない線は越えない。彼氏じゃない相手のことを空想するのだって、自分に許さない。だって、そこから始まるんでしょ? ほんの少しの逸れた考え、ほんの少し長い視線――それだけで、もう戻れなくなる。

でも、昨夜は……。

唾を飲み込み、ロッジの入口に近づく。冷たい空気が頬を刺す。隣に彼の影があるのを感じる。背...

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