チャプター 150: ペニー

歩きながら、私は何度もアッシャーを盗み見る。がっしりした背中が、決然とした一歩ごとに揺れている。左腕はいまだ脇にきつく押しつけられたまま。身を守るように、張りつめた姿勢――それが不安を煽った。

血の掃討、そう呼んでいた。何のことかさっぱりわからない。でも、ただならぬ響きがある。

「アッシャー」私は歩調を速め、追いつこうとする。ブーツが凍った雪をざくざく鳴らした。「血の掃討って、どういう意味?」

彼は速度を落とさない。顔は前を向いたまま、目だけが木々の間を切り裂くように走る。獲物を狙う捕食者みたいに、警戒心が張りついている。「ほかに傷がないか確かめる。見えないところで血が漏れてないか、な」...

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