第157章:アッシャー

長く、落ち着かせるように息を吸い込む。暖炉の縁をつかむ手に力が入りすぎて、関節が白くなった。

集中しなきゃ。

火に。嵐に。数歩後ろで、俺のパーカーにくるまって座っているあの子――毛布の下に脚を抱え込み、裾から素肌の太ももがのぞいているあの子以外の何かに。

たぶん、もう温まってきている。厚い生地の下で柔らかな肌が熱を帯び、顔まわりの髪は少し湿っていて、石けんの甘い匂いが狭い山小屋に満ち始めている。俺のパーカーは彼女を丸ごと飲み込み、袖は長すぎて、裾は膝をかすめそうだった。

一瞬、目を閉じるしかない。

くそ、まだ彼女の形が手に残っている。くびれた腰、肋骨の感触、むき出しの腰骨の繊細な曲線...

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