第161章:ペニー

動けない。息さえできない。全身がふわりと宙に浮いているみたいで、ここに自分がいないみたいで、いったん引き裂かれてから別の形に組み直されたみたいで――別の人間になってしまったみたいだ。頭の中は真っ白で、粉々で、ただ蕩けるほど幸福で。

彼はまだ、私の中にいる。ああ、なんて――大きいの。彼のすべてが私を押し広げ、満たして、腰骨が私の腰にぴたりと押しつけられたまま。胸は上下し、両手はきつく私の腰を掴んで、身体ごと抱え込むみたいに引き寄せている。硬く彫り込まれた筋肉の一つひとつがわかる。線も、隆起も。胸の奥でごろごろと鳴る鼓動の重い衝撃も、首筋にかかる荒く切れた息の鋭い縁も。

私の脚はまだ彼の腰に絡...

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