チャプター 163: ペニー

ゆっくりと目が覚める。

眠りの縁がまだ肌にまとわりついていて、重く、あたたかく、とろりと濃い――まるで蜜みたいに。まだ目は開けない。ただ……感じる。

肌が熱すぎる。呼吸は浅い。体はだるく痛むけれど、苦痛というほどではない。

熱が、下から。周囲から。骨の奥まで染み込んでくる。

頬が肌に押しつけられている。裸の肌。硬い筋肉の上にぴんと張ったそれは、隆起して、揺るがず、あたたかい。胸の規則正しい上下が伝わって、表面のすぐ下で鼓動がどくん、どくんと鳴っているのがわかる。強くて、落ち着いていて、私をつなぎとめる錨みたいに。

見るまでもない。もうわかっている。

アッシャー。

ほんの少し身じろ...

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