チャプター 167: ペニー

息ができない。

怖いからじゃない。痛いからでもない。ただ圧倒されているのだ――彼という存在に、彼が生きてきたものすべての重さに、彼が見てきたものすべてに。

そして、私が知らないものすべてに。

彼の胸を見つめる。鎖骨から胴へと残酷なくらい生々しく走り、スウェットのウエストの下へ消えていく、荒々しい傷痕。彼を死にかけさせたそれ。彼がほとんど語ろうとしないそれ。

私の手は、そのすぐ脇の胸に置かれている。もう一度触れるだけの勇気が、まだ出ない。

顔を上げ、囁く。「私、ずいぶん楽な人生を生きてきた」

彼はわずかに眉をひそめる。急に変わった私の調子に戸惑っているのに、何も言わない。

「本気で...

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