第17章:アッシャー

連中が路地の奥へと消えた瞬間――危険が「技術的には」去った、その瞬間――俺は彼女のほうへ振り返る。すると、内側で辛うじて縛り上げていた怒りと激昂とアドレナリンが、ついにぷつんと切れて解き放たれた。

彼女はそこに立っている。小さくて、震えていて、感じている以上に勇敢に見せようとしている。その様子――いや、彼女そのものの何かが、俺の怒りをいっそう強く叩きつけてきた。

「いったい何考えてたんだよ!」

俺は吠えた。止める間もなく一歩詰め、言葉はむき出しで、鋭利だった。

彼女はほんのわずかに身をすくませたが、顎を上げる。背を高く見せようとする。真正面から受け止めようとする。震えがきつすぎて、身体の...

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