第186章:アッシャー

一週間。新しいこの場所での一週間。

俺はリビングの真ん中に立ち、腰に手を当てた。ソファは搬入済み。ベッドも同じだ。ペニーが「一緒に選ぶ」と言って譲らなかった家具の半分は、組み立て途中のまま部屋のあちこちに散らばっている――彼女の指紋が、もうこの家じゅうに残っているのに、本人は気づいてもいない。

そして俺は、それが好きだった。いや、好きどころじゃない。

ここは俺のものだ。静かで、穏やかで――三か月前の俺なら、欲しいとも必要だとも思わなかったものだ。でも今は? 今となっては、以前の暮らしに戻るなんて想像もできない。三か月前なら、クリスマスまでに現場復帰できるなら何だって差し出しただろう。戦地...

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