第189章:アッシャー

アンナが食料品店で出会った老婦人の話をしているあいだ、俺は視界の端でペニーのことばかり追ってしまう。

彼女は――輝いている。

この店の柔らかな照明のせいかもしれない。二杯目のワインと、本人が明らかに想定していなかったビールのせいかもしれない。けれど彼女は頬を上気させ、にやりと笑い、瞳をきらきらさせている。そして俺は、ただそこに座っているだけで、彼女にぐずぐずに壊されてしまう。

アンナが肘をついて身を乗り出し、声を弾ませる。

「でね、わたしが」アンナは言う。「青果コーナーの前に立ってたら、すっごく優しそうなおばあちゃん――濡れた服のままでも八十ポンドもなさそうな、ちっちゃい人――がキュウ...

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