第215章:アッシャー

彼女は俺の向かいに座っている。脚を身体の下に折りたたんで、まるでここが自分の場所だと言わんばかりに。今夜のためだけに俺がぶち壊して作り直したこの部屋に、最初からいるべきだったみたいに。

ああ、そうだ。

彼女はそういう存在だ。

俺がいる場所のどこにだって、彼女は似合う。

それなのに俺は、どうにか崩れずにいるのが精一杯で。

だってこの子――変わっていて、美しくて、ありえないくらい眩しいこの子が――俺のくそったれなガレージでペンネを食べてるんだ。それが世界でいちばん普通のことみたいな顔で。俺は俺で、彼女が「違法なくらい格好よすぎる」って言ったセーターを着せられたまま、唇の端にソースをつけて...

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