チャプター 235: ペニー

スタジオには、樹脂と松脂、汗と決意の匂いが混じり合って漂っている。柔らかなシューズのつま先が古びた木の床を軽く叩き、その反響が広がるたび、ダンサーたちはそれぞれのウォームアップの場所へ、まるで落ちてはまるパズルのピースみたいに滑り込んでいく。まだ音楽は始まっていないのに、もう肌の下で脈打っている。弾けるのを待つ約束みたいに。

レッグウォーマーを太ももの上まで引き上げ、部屋の隅へ視線をやる。

また、いる。

ブーマーは前回と同じベンチに腰かけ、分厚い文庫本を両手で抱えるようにしている。軍隊ものらしい表紙で、周囲に漂うチュチュとトウシューズの淡いピンクの霞とはあまりにも不釣り合いだ。前腕はむき...

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