チャプター 250: ペニー

自販機の前を通りすぎるとき、マックスが肘で私の脇腹をこづいてくる。タイル張りの床に生徒たちの声が反響していた。彼の腕はまだ、そこが定位置みたいに私の肩に回されたままだ。

「なあ」彼が言う。「正直に言えよ。学校の年度末まで耐えるくらいならさ……いっそ山に消えて、正体不明の怪異になっちまおうとか考えたことある?」

私は鼻で笑う。「毎週月曜の朝にね」

「よし」マックスは言った。「じゃあ俺の悪影響、ちゃんと効いてる」

二階の階段室の角を曲がって――その瞬間、感じた。

あの変化。

真冬の真ん中で誰かが窓を少しだけ開けて、冷気が一気に流れ込んできたみたいに。

トロフィーケースのそばに立ってい...

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