第259章:アッシャー

ルースターはスタジオ3の枠にもたれかかり、まるでこのくそったれな建物が自分のものだと言わんばかりだ。気楽で、肩の力が抜けている。まるでこれが完全に正気の沙汰じゃないなんて思ってもいないみたいに。

「ここで何してる?」俺は低く、鋭く問う。

やつは片手を降参のしぐさで上げ、もう片方は相変わらずジャケットのポケットに突っ込んだまま。口元がだらしない笑みに引きつる。

「いいか」ルースターが言う。「ペニーがさ、なんかやらかした」

胸のあたりがきゅっと締まる。

やつは今度は両手をさっと上げた。「悪いことじゃない。いや――相手がペニーだろ。やたら考え抜かれてて、感情たっぷりで、ドラマチックの極みみ...

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