第93章:ペニー

アッシャーは私の脚の間に立ち、腰が膝の内側をかすめる。彼の車のボンネットに腰かけているのに、それでも彼の目の高さには届かない。私の額は彼の胸のあたり――白いTシャツの清潔な布地にぴたりと寄り、そこから立ちのぼる熱のせいで息が詰まりそうになる。

泣くな、と自分に言い聞かせる。

泣くな。泣くな。

こんなふうに何日も過ごしてきた――胸の内で引いては押す波、見ないふりをしてきた静かな痛み。感じているものは本物じゃない、ただの気休めだ、ただの感謝だ、何でもないんだと、何度も何度も繰り返してきた。

うまくやれていると思っていた。距離を取れていると思っていた。けれどルースターが「アッシャーは誰かに惚...

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