第121章 正木修羽に会いに行く

翌朝早く、狩野姫空は先生から受け取ってきた資料をきれいに整理し、何部もコピーして開発部の面々に配った。

「狩野、この資料どこで手に入れたんだよ。うちにはめちゃくちゃ助かるんだけど」

「ほんと。これがあるだけで、方向性が一気に見えてくる」

同僚たちが嬉しそうに声を弾ませるのを見て、狩野姫空もつられて口元をゆるめた。

「先生がつてを使って、取ってきてくれたんです」

「まとめたんだろ」

梅崎宇作が資料から視線を上げ、狩野姫空を見た。

ぱっと見ただけで分かる。整理されていなければ、ここまで精密に読みやすくはならない。

狩野姫空はこくりと頷き、気負いもなく言う。

「要点だけ、軽く」

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