第13章 三人家族を見て本当に幸せそうだ

翌朝早く、狩野姫空が出社すると、いきなり「サプライズ」が待っていた。

「お誕生日おめでとう!」

同僚たちがわっと寄ってきて、花束を差し出す。

狩野姫空は目を丸くした。

「え……どうして知ってるの?」

まだ入社して二、三日。自分から話した覚えなんてない。

「プロフィールに書いてあるだろ」

そう言いながら、梅崎宇作がケーキを押してやってくる。

「誕生日おめでとう」

「……ありがとう」

胸の奥が、じんわり熱くなった。

――誕生日を祝われるって、こんな感じだったっけ。

七年。丸々七年。

誕生日どころか、小さなケーキひとつだって口にしたことがない。

姫空が立ち尽くしていると...

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