第159章 天芸メディアが破産を発表した

正木修羽は、自分の耳に着けたイヤホンを指でちょんと示した。

狩野姫空はそれで察する。――仕事中だ。口まで出かけた言葉を、慌てて飲み込んだ。

正木修羽が「座れ」と目で促す。

姫空も遠慮はしない。ソファに腰を下ろし、持ってきた資料の準備に取りかかった。

だが一通り片づけ終えても、正木修羽の会議はまだ続いている。

やることがなくなった姫空は、仕方なくスマホを開いた。

画面に流れてくるのは、正木稲巳と林田守萌、そして天芸メディアに関する投稿ばかり。

もう四、五日も経つのに、熱は冷める気配がない。

天芸メディアでは、すでに契約解除に動くタレントが続出していた。

当然、解除できるのは知...

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