第178章 手段を選ばない

S.Jインターナショナルの顔合わせ会は、ひと言で言えば――盛大だった。

正木グループが開くどのパーティーにも、まったく見劣りしない。

集まっているのは、政財界の名のある連中ばかり。

これまで海市には進出していなかったとはいえ、S.Jインターナショナルの影響力は日本全土で群を抜いている。

誰もが、この巨大企業と繋がりたがっていた。

正木稲巳、林田守萌、正木心歌の三人も会場に姿を見せる。

心歌が来たがった理由は単純だ。メイソンが『応援に来る』と聞きつけ、半ば拝み倒して同行を勝ち取ったのだ。

入口の手前で稲巳が足を止め、冷えた声で釘を刺す。

「今日の場は重要だ。余計なことはするな、...

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