第198章 正木修羽の身の上

正木五郎は正木修羽を見据え、圧をかけるように言った。

「修羽。お前は正木家の当主だろ。正木家のことはお前が決めるんだ。おばさんだって一番お前を可愛がってた。だったら――そろそろ行動で示すべきじゃないのか」

正木修羽の冷たい瞳が、すっと鋭さを増す。視線は正木五郎へ。

「そうだよ、修羽」正木三郎が畳みかける。「狩野姫空を罰しないってことは、あいつとグルってことだろ。最近、お前らがやけに近いって噂も回ってる」

その横で、正木三郎の妻がねっとりとした口調で笑った。

「みんな知ってるのよ。おばさんが当主をあなたに任せたのは『仮』だったって。今、おばさんが亡くなって……あなたはそのまま正木家の...

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