第199章 今日正式に離婚する

正木修羽は続けた。

「俺は幸福孤児院で七年暮らした。腹いっぱい食えない日が当たり前で、冬は凍えるし、しょっちゅういじめられてた」

いじめについては、狩野姫空にも心当たりがある。

孤児院には確かに、年上の子が年下の子から食べ物を奪ったり、服を取り上げたり、殴ったりすることがあった。

子どもの数が多く、院長の目も行き届かない。

見つかったところで、せいぜい口で注意されるだけ。

だからこそ、調子に乗る子が出てくる。

「正木香織に引き取られて正木家に来てからは、ようやく腹いっぱい飯が食えた。新しい服も着られた。……あの人は、俺のことを本当に気にかけてくれた」

狩野姫空には、正木修羽の...

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