第218章 正木司朗が見つかった

狩野姫空と正木稲巳は病院へ駆けつけた。

ちょうど林田守萌が手術室からストレッチャーで運び出されてきたところだった。顔色は紙みたいに白く、血の気がまるでない。

「正木社長、説明してもらえますか?」

ジェイソンが冷えた声で詰め寄る。

正木稲巳は林田守萌を見据え、同じ温度の声で言った。

「今日はずっと病院にいたのか?」

「……中絶手術って、たいした手術じゃないとはいえ、検査もあるし順番待ちもあるし。時間はかかるわ」

林田守萌がかすれた声で答える。

「稲巳。あなたの言うとおり、子どもは下ろした。……それで、まだ何が欲しいの?」

狩野姫空は息を呑んだ。

正木稲巳が、守萌に子どもを下...

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