第220章 結婚式会場

正木グループの発表会は、厳粛で、それでいて華やかだった。

海市の名だたる関係者が顔を揃え、市川邦生も招待状のリストに入っている。

本来なら来るつもりはなかった。狩野姫空にその話をしたときも、渋い顔をしていたくらいだ。

けれど姫空は、あっさりと言った。

「来れば? 面白いものが見られるかもしれないし」

その一言で、市川邦生は足を運んだ。

会場では、誰もが薬の開発成功の話題でもちきりだった。

「まさか正木グループみたいな素人が、ノキ研究所より先に肝疾患の治療薬を出すとはな」

「第一研究所なんて呼ばれてたノキ研究所も、看板を下ろす日が来たってことか」

「最大の功労者は林田守萌だっ...

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