第28章 価値観が合わず、性格も合わない

狩野姫空が研究所に着き、自分のデスクに腰を下ろした、そのときだった。

梅崎宇作が声を張る。

「みんなに紹介する。1課の新しいメンバーだ」

「はじめまして。江口ココです。これからよろしくお願いします」

江口ココ?

狩野姫空は思わず息をのむ。聞き間違いかと思って顔を上げると、向こうもこちらを見ていた。にこっと笑い、ひらひらと手を振ってくる。

――本当に江口ココだ。

彼女、薬局で働いてたはずじゃ……?

「狩野姫空。江口ココはこれからお前についてもらう。面倒見てやれ」

梅崎宇作の言葉に、狩野姫空は我に返って慌てて頷いた。

「はい」

江口ココはぴょんぴょん跳ねるみたいな足取りで狩...

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