第37章 彼女自身が輝く星なのだ

狩野姫空と梅崎宇作が会場に入った、その直後。

鷲尾峰と正木心歌が姿を現した。

鷲尾峰は心歌を伴い、受付を抜けて会場へと足を踏み入れる。

「……ねえ。あの人、狩野姫空にすごく似てない?」

心歌が前方の背中を見つめ、眉をひそめた。

鷲尾峰もその視線を追う。

「違うだろ。そもそも、こういう学術交流会にあいつが来られるわけない。……ほら、行き先。二階だ。二階に上がれるのは教授クラスだけだぞ」

「……それもそうね」

心歌は疑いを引っ込めた。

狩野姫空なんて、ただの助手だ。大学を出てすぐ、兄に嫁いだだけの女。

学歴が飛び抜けているわけでもない。職歴だってろくにない。

こんな場所に立...

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