第42章 林田守萌の目的

狩野姫空は、それ以上メッセージを送らなかった。

画像を拡大して隅々まで確認する。間違いない。写っているブレスレットは、百分百――自分のものだった。

林田守萌が何を企んでいるのかは分からない。けれど、ブレスレットだけは絶対に取り戻す。

とはいえ、この電子招待状だけではオークション会場に入れない。

たとえ潜り込めたとしても、今の手持ちでは競りに参加する資格すらない。

正木稲巳が付き添ってくれるはずもない。

今、頼れる相手は――乃亜兄さんしかいなかった。

オークションは今夜。

林田守萌は、準備の時間すらろくに与えてくれない。

大きな場だ。姫空は美容院で髪を整え、きちんと自分に似合...

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