第75章 暴露

狩野姫空が授業を終えて校舎を出たとき、時刻はすでに夜10時を回っていた。

正門の前に、ロールスロイス・ファントムが一台、どんと停まっている。

その存在感だけで十分に目立つのに、さらに視線をかっさらっていたのは、正木稲巳と正木司朗だった。

正木稲巳の顔は、欠点を探すほうが難しい。

生まれつき王者の気配をまとっていて、人混みに放り込んでも、いちばん眩しい場所に立ってしまうタイプだ。

その隣には、縮小版みたいな司朗。

この組み合わせ、下手な人気タレントよりよほど絵になる。

通りすがりの学生やスタッフが、ついスマホを取り出しては写真を撮っていく。

ざわざわとした視線と囁きが、夜の空気...

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