第108話

ラリッサ視点

まだショック状態から抜け出せないでいる。起きたことすべてで頭がまだクラクラしていて、テリトリーもまだ離れていない。

クインランの手を握っていると神経が落ち着くし、彼がどうすれば私を周囲の状況から取り残さずにいられるか分かってくれていることに安堵する。

彼らが私にどんな思いをさせたかなんて、誰かに話すことになるなんて思ってもみなかった。でも、レイアの強さのおかげで、私はそれをやり遂げることができた。彼らの振る舞いがどれだけ私を傷つけたかを示してやれたのは、最高に気持ちがよかった。

ケイトリンはまた私の人生の一部になるし、もう二度とひとりで家族と向き合う必要はなくなるのだ。

ドア...

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