第125話

ラリッサ視点

とても満ち足りた感覚と共に、私は目を覚ます。それは私自身からだけ湧き上がるものではない。レイアも私と同じくらい、メイトたちとの時間を楽しんだようで、頭の奥でぐっすり眠っている。

クインランが静かに寝息を立てていると、私がマインドリンクに張った壁を誰かが優しく押すのを感じた。

「スイートルームに朝食を持って行っても平気?」壁を下げると、ダラスが尋ねてくる。

「ええ、寝室にいるわ。静かにお願いね、クインランはまだ寝てるから」私は彼女に答え、再び壁を上げた。

もう少しこの余韻に浸っていたいし、今の自分の状況がもたらすものを理解する時間も欲しい。まだ実感が湧いていない気がするし、パニッ...

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