第133話

ダラス視点

ゼイン長老が宮殿の敷地を出るまで十分な時間を待ってから、私たちはアルファを彼の縄張りへと帰した。

裁判で起こったことは何も後悔していない。それに、何年も前に葬られたあらゆる法を見つけ出すために、ベントンと協力するつもりだ。私たちはその日の夜の残りをプライベートウィングで過ごし、疲労困憊の二日間を終えて早めに休んだ。

私の執務室は綺麗に片付けられ、壊れていた家具もようやくすべて新しいものに替えられた。これまではほとんどヴォーン叔父様の執務室で仕事をしていたけれど、やっと自分の執務室で働けるようになって嬉しい。

「ジョシュア隊長の執務室から出ていけ。お前みたいな下衆に用はない...

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