第20話

ダクストン視点

部屋の外ではダリウスが待っていた。ダラスはもう階下へ降りて、部隊のメンバーと合流しているとのことだった。

ジョシュアが俺たちのフロアに現れても特に驚きはしなかったが、その顔つきから何かがあったことは明らかで、それが何なのか知りたくてたまらなかった。

「ダラスは俺たちが聞いた話を一言も信じていない。だが、お前の母親がお前を十八歳の娘にレイプを仕掛け、無理やり印をつけようとしたと非難しているように見えることは知っておくべきだ」とジョシュアが言う。

どうにも腑に落ちない。俺もダリウスも母親にはセージとの一件を話したことなどないし、セージがあれほど早く姿を消したことを考えれば、彼女が...

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