第6章
目が覚めて、最初に視界に入ったのは天井だった。
白い。目が眩むほど、真っ白な。
次に襲ってきたのは痛み。胸も、腕も、どこもかしこも……体のすべてが痛んだ。
動こうとしても、体は言うことを聞かない。喉の奥に何かが詰まっていて、息をするたびにシューシューと音が鳴る。
不意に、ドアが勢いよく開け放たれた。
銀髪の男性が、看護師を突き飛ばさんばかりの勢いで駆け込んできた。
「美弥!」一人の女性が私に飛びつき、その手を握りしめる。「お母さんよ!お母さんが来たのよ!」
お母さん? ゆっくりと首を巡らせて彼女を見る。その顔は……まったく見覚えがなかった。
銀髪の男性がベッ...
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